「人を思いやるって、どうすればいいの？」という、NHKの番組から聞こえてきた疑問に足を止めた。
「思いやるとは、相手を思うことだろう！」とツッコミそうになったのだが、
相手を思うってどういうこと？ ともう一度自分に尋ねてみた。
……。
人を思いやるようにと言われては育ってきたが、思いやりの方法ってのは勉強したことがない。
ではどうやって人を思いやってきたかといえば、独学で想像力を駆使して養ってきた、ということになる。
この人は今、何をして欲しいだろうか？ 何と言ってほしいだろうか？ どうすれば喜んでもらえるだろうか？ と、
まずは自分の目に飛び込む情報から対象となる相手の状態を仮設立て、
相手の一番欲しいであろう言葉や、行動を実行する。
もし相手が不快な表情を浮かべたなら、それは一つの情報として記録して、
また違うアプローチを試みる。相手の心を傷つけないように、手を差し伸べられるように。その繰り返し。
相手の気持ちを想像すること。そして行動すること。
思いやりは、そうやって自分のレベルをあげていくしか方法はないのだと思う。
