自分のことよりも相手のことを。




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今朝、自転車を停めようとしていた際に、猛スピードで走ってくる自転車にぶつけられてしまった。
余程急いでいたのか僕の自転車にぶつかるとわかって急ブレーキを掛けるも停まることができず、
そのままドカンと…。

たぶん一瞬の間だったと思うが僕はスローモーションで倒れていく相手を眺めて、
はたと気がつき自転車を停めて駆け寄った。

幸いお互いにケガはなく、向こうもスピードを出しすぎてしまって、すいませんでしたとのことだったので、
僕の方も何か進路を塞いでしまってすいませんでしたと、その場を後にした。

あれはどっちが悪かっただろう? 自分も注意が散漫だったかな? などと
事故のことを思い返しながら自転車に乗っていると、

ふと小学生のときのできごとを思い出した。
「こんな人になりたい!」と思った瞬間のできごと。

それは、小学校3年生か4年生かくらい。3階立て校舎の2階の教室で、
休み時間に友達と野球をしていたときのこと。バットでフルスイングした打球がみごとに窓ガラスに直撃してパリンッ!
と割れてしまった。その一瞬、僕は教室で野球をしたこと、ガラスを割ってしまったことを先生に怒られてしまう…と
自分のことばかり考えて泣きそうな気持ちになったのだが、

ピッチャーをしていた友人は窓に駆け寄り下を覗き込んで「誰もケガしてないかー!」と、
自分のことより周囲の人のことを真っ先に心配した。こいつは俺よりスゴイ奴だ!と尊敬した。

その光景に僕は“なんて自分は情けない人間なんだと”落ち込んだ。そして同時にこう思った
“自分のことよりも相手や周りを第一に心配できる人になりたい”と。

追い込まれたときに人間性はあらわれる。そうありたいと思っても土壇場でどう動くかは自分でもわからない。
だからこそ普段からの行動を大事にしなければと考えながら生きてきた。

今日の僕は、どうだっただろうか。