もしかして、自分が好きなものは◯◯ではないか。Round.1




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39歳にして、仕事以外で趣味が見つけられないでいる。自分がのめりこめるようなモノがないということは、この世界(広告、表現にたずさわるもの)では致命的な弱点とも言える。

そこで、なんとか野村といえばこれだ! という
「好き」=特技を真剣に見つけるべく、自分の心にアンテナを立てた。

まずはじめに、あらゆるジャンルが揃う「本屋さん」へと出向き、店内をぐるぐると徘徊。ピンっ!ときた本を手に取り中身を確認する。頭の中の“やってみようセンサー”が光ったらそれを購入し、実践するという流れ。

僕は『ガリガリ絵はんこ帖』を購入し、家へと帰った。

ガリガリ絵はんこ帖

 

もしかして、自分が好きなものは【消しゴムはんこ】ではないか。
という期待を抱き。

以前、会社で少しだけ流行ったときに一式揃えた道具もある。すぐに始められる。僕は手はじめに、フリーランスの屋号である【野村監督】のハンコを掘った。

1.トレーシングペーパーに鉛筆でイラストを記入。

2.トレーシングペーパーに書いたイラストを消しゴムに当て、上からこすって転写。

3.消しゴムに写ったイラストの線の部分を残すようにデザインカッターで掘っていく。

4.堀り終わったら、インクをつけて試して、うまく出てない部分などをもう一度掘って調整する。

なんだかんだで2時間ほど経過。
決してうまくはないが、それらしき形になった。

もし、本当に消しゴムはんこが好きならば、ここからさらに腕を磨いてより良いモノをつくっていくのだろうが2時間で集中力を使い果たして、ここで終了。

これくらいの方が味があって良いという言い訳を用意して、今後もこれを使用していくことにした。
向上心が芽生えなかった。

それ以来、消しゴムはんこの本も道具箱も開いていない。
僕は次の“好き”を探す旅を再開した。