高校時代、野球部の監督は、ポツポツと名言を吐く人で、
「乾いたスポンジになれ!(ものごとを目一杯に吸収しろの意味)」や、
「強い者が勝つんじゃない、弱いヤツが落ちていくのだ!
(負けるときはミスが原因という意味)」など、
もう20年以上も前なのに、いくつかの名言を忘れずに覚えている。
たくさん怒られもしたが、伸び悩む自分によく目もかけてくれた。
僕のポジションをキャッチャー、ファースト、レフト、センター、ライト、サードと
いろいろ試してくれたし、バッティングもバットの握り方、フォームなど、
細かなところまで指導してくれた。
結局、期待には応えられずに引退してしまったのだが、
今でもたった一つだけ実践していることがある。
「才能があるか、ないかを自分で勝手に決めつけるな!」と言われたひと言。
自分が落ち込んで漏らしたグチ「俺は才能がない…」と
言ったときにかけてもらった言葉。
コピーライターを目指して17年。コピーライターになって約12年。
突出していく才能ある若者を横目に、俺はまだ行ける!
眠った才能が開くときがくるはずだと、あきらめずに文章を書き続けている。
才能があるか、ないかの答えは、
まだまだ先送りにしておきたい、あきらめの悪い39歳である。