再利用たくなる箱。




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日本三大まんじゅうのひとつである岡山の『大手まんぢゅう』。
岡山に住んでいる(住んだことがある)方なら、
必ず一度は口にする銘菓である。

(日本三大饅頭の、その他2つは、東京の『志ほせ饅頭』と、福島の『柏屋薄皮饅頭』)

大学時代を岡山で過ごしたこともあり、
帰省の際は、よく手土産として購入した、
今となっては、なつかしいおまんじゅうだ。

先日、お仕事をご一緒させてもらっている
WEB制作会社『SEVEN BRIDGE』の塚本さん(地元は岡山)から、
いただいて久方ぶりに食べた。

1個1個が、箱で丁寧に個装され、開けると
薄皮に包まれたこしあんのおまんじゅうが出てくる。

甘酒のまろやかな香りと、ほどよい甘さのこしあんが
お互いを引き立て、そりゃもうたまらんっ!

仕事に出かける朝、百が『大手まんぢゅう』の箱を僕に持ってきて、
「これ食べてがんばってね」と手渡してくれた。

「ここぞというときに食べるよ」と言って
僕はそれを大事にカバンにしまって出かけた。

朝の打ち合わせが長引き、次の打ち合わせまでの時間がなく、
僕は昼飯をあきらめ、ここぞ!と、電車の移動中に
『大手まんぢゅう』を食べようと箱を開けたのだが、

そこには、1枚のチョコチップクッキーが。

『大手まんぢゅう』の箱を再利用したのだ。
中身はもう、彼女の胃袋の中…。

それでも僕は電車の中で
『大手まんぢゅう』の箱からチョコチップクッキーを取り出してモフモフと食べた。

箱は変われど、味はチョコチップクッキーそのもの。

はたから見れば、
“おかし”なオヤジである。

お後がよろしいようで。